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とある雷のひどい日のはなし。

ふ、とまたしても思いついた、雷のひどい日のはなし。

続きからどうぞ(写真はありません)





日の沈んだ闇の中。
光の枝が空を裂き、高い木々を叩いて地面を揺らす。
そんな『雷』に怯え、部屋の隅で震える少女がひとり。
「大丈夫かい?」
そんな少女をなだめに傍へ寄る男がひとり。

しかしこの少女、雷に対して何かトラウマでもあるのか、怯え方が尋常ではない。

両耳をふさぐ手は汗で湿り、こちらに目をあわせようとすらしない。
肩を抱いて寄せても、当然だろうが震えは一向に止まらない。
「雷、今でも怖い?」
男の問いに、少女はゆっくりと首を縦に振った。
声を出さず、息を詰まらせている。
そんな少女の気も知らず、好き放題に雷が建物や木々を打つ。
低い音が地面に響くたびに、少女は息を呑み体を縮こめる。

「今日のは一段とひどいなぁ… まるで『あの日』みたいだ」
何かを思い出すようなその言葉に、少女が目を見開き男のほうを見た。

まるで海の底を見つめるような、遠い目。 男は何も言わずに、首を振った。

そして、男がため息をつこうとした時だった。 
一際白く明るい閃光が空を覆う。
「くるぞ!!」
男が慌てて少女の耳を上から押さえる。
それから一秒の間もなく、地面を割るような音が家を揺らした。
「―――っっ…!!」
さすがに男もこれには驚いて、自然と体に力が込もった。
「…あぁ、驚いた…! 心臓が破れるかと思ったよ!」
ほっと胸を撫で下ろすが、また続けざまに大きな音が地面を揺らしていく。
「これじゃあ、一息つく間も… …おおっとぉ!?」
男が言葉を連ねる前に、雷に邪魔をされてしまう。

「…いつまで経っても、雷さんは私の事が嫌いらしいね」

何度も、何度も。 怒りをぶつけるように。
封じられたはずの過去の扉を叩き割ろうとしているのか。

「おかげで… 嫌なことを思い出してしまったじゃないか」

男の声が、低くなる。
少女は、今度は不安そうに男の瞳を見つめる。
「…大丈夫だよ」
少女を安心させるために笑って見せたが、どう繕っても曇りは隠せないものだ。

そして、その言葉を最後に、男は何も言わず、ただただ雷が過ぎるのを待った。





この辺に落ちたのは…すでに昨日か。 雷、すごかったです…。
突風の次は雷で、アナスタシアとファーエラの次は
アンネリーゼとラファールを書いてみましたったったー。
ほんと、もう大げさな表現じゃないです。
私のところでも光ってから一秒の間もなく地面が割れるかと思うくらいすごいの落ちました。
なんかもう、ぴしゃーんとかじゃないんですほんと。
もう、だぁーん!!っていうか、どかーん!!っていうか、ほんとすごかったんです(支離滅裂)

さて、今回はちょっとシリアスめにしてみたつもりですが、どうでしょう。

記憶など、とうの昔に封じられたはずだったのに。
雷雨の夜に隠された、二人の過去とは…!?

なんて、ちょっと続けたくなってしまいそう!?
また、気が向いたらつらつらと書き連ねてみようと思いますw
それでは、またの機会にお会いしましょう。
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